サンタアグア=サンパウロ州選手権決勝で特例=移籍内定選手も出場へ
ブラジル・サッカー連盟(CBF)とサンパウロ・サッカー連盟(FPF)は、サンパウロ州選手権決勝に進出した、全国選手権無所属で無名のクラブ、サンタアグアに対し、他チームへの移籍が内定している選手たちも4月に行われる決勝戦に出場することを認めた。21日付エスタード紙(1)などが報じている。
大サンパウロ市圏ジアデマに拠点を置くサンタアグアは、サンパウロ州選手権でサンパウロ、ブラガンチーノといった全国選手権1部チームを破る金星で一躍注目を浴びている。
だが、それゆえに他チームからの引き抜き合戦も加速している。現在は各チームが移籍交渉を行うことが認められているが、州選手権では無名クラブで活躍した選手が大型チームに引き抜かれるのが伝統となっている。アグアサンタの関係者によると、同チームも現時点で80%の選手が全国選手権2部のチームを中心に引き抜かれることになるという。
ただ、この移籍期間が今回の決勝戦で問題となった。決勝は昨年の全国選手権1位のパルメイラスを相手に4月2日と9日の2回戦制で行われるが、移籍期間は4月4日までとなっている。従来の規定では、その日までに移籍が決まった選手はそれ以降の試合には出られないことになっているため、サンタアグア側は「これでは試合ができない」と特例承認をと訴えていた。
CBFとFPFは訴えに応え、この2試合では特別に、サンタアグアの全選手の出場を認めることとした。