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結核は過去の病気にあらず=昨年も7・8万人が罹患

2023年3月28日

レントゲン写真を確認する医療関係者(Agencia Bahia)
レントゲン写真を確認する医療関係者(Agencia Bahia)

 医療事情が改善し、結核は過去の病気のように思われがちだが、ブラジルでは2022年も7・8万人の新たな患者が発生し、1日につき、14人が死亡していると24日付アジェンシア・ブラジル(1)やG1サイト(2)が報じた。
 22年の新規患者は前年比で4・9%増えた。保健省によると、人口10万人あたりの患者数(発生率)は36・3人で、アマゾナス州84・1人、リオ州75・9人、ロライマ州68・6人などが特に目立つという。
 また、2021年には結核で5072人が亡くなった。この数は過去19年間で最も多く、1日あたり14人が亡くなった計算になる。22年の死者数はまだ報告されていないが、保健省によると、結核はHIVやエイズの患者の主な死因である上、新型コロナに次いで2番目に死亡率が高い感染症だという。
 また、20~64歳の人で見ると、男性の罹患率は女性の3倍も高い。15歳までの子供の患者は2700人で、その37%は0~4歳の子供だった。結核患者が出た家庭の48%が負担した治療費は世帯収入の20%を超えていたという。
 保健省では患者や死者の増加がBCGの予防接種率の低下とも関係があると見ている。2017年までのBCGの接種率は95%を超えていたが、2018年は88%に低下。それ以降も低下が続いているという。


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