起業家都市指数=起業への条件揃ったサンパウロ市=ブラジリアは4位に躍進

国立公共管理学校(Enap)が27日に発表した23年度の起業家都市指数(ICE)によると、最も起業に適した条件を備えた都市はサンパウロ市だったと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。同指数の調査対象は人口の上位101市だ。
サンパウロ市の後は、サンタカタリーナ州のフロリアノポリスとジョインヴィーレが続く。4位はブラジリアで、ニテロイ(リオ州)、ボア・ヴィスタ(ロライマ州)、クリチバ(パラナ州)、リオ、マカパー(アマパー州)、ゴイアニア(ゴイアス州)がそれに続いた。
前回調査から最も順位を上げたのはブラジリアで、69位から4位の浮上。ボア・ヴィスタは47位から6位に、アパレシーダ・デ・ゴイアニアも65位から35位に順位を上げた。
ICEは、規制環境やインフラストラクチャ、市場、資本へのアクセス、イノベーション、人的資本、起業家文化との7項目で判断される。
ブラジリアが躍進した鍵は、商品流通サービス税(ICMS)引き下げによる規制環境改善、プロセスに費やされる時間の削減(官僚的な手続きの簡素化)、起業家がビジネスを始め、維持し、利益をあげる能力に直接影響する諸問題等だ。ブラジリアは交通網の充実等、インフラで突出した位置(3位)を維持している。
ボア・ヴィスタは零細・小企業サービス機関(Sebrae)などの諸機関の支援、個人の意識といった起業家精神が目立った。ゴイアニアは低税率や手続き面で高得点を得、規制環境で19位から1位に躍進している。