カナダ=16歳ブラジル人少年刺殺される=高い生活水準求め生活も
カナダのトロントの地下鉄で16歳のブラジル人少年が刺殺される事件が発生していたことが明らかになった。3月31日付エスタード紙(1)などが報じている。
殺害されたのはガブリエル・マガリャンエスさんで、3月25日午前9時頃、市内の地下鉄キール駅でエスカレータのそばのベンチに座っていたところ、22歳の路上生活者のジョーダン・オブライエン・トービン容疑者にナイフで胸を刺された。ガブリエルさんは心臓に近い高さのところを刺されており、病院に搬送されたが、死亡した。同容疑者はそのまま駅から逃げたが、その日のうちに逮捕されている。警察によると、犯行は無作為で、何の動機もなかったという。
母親のアンドレアさんによると、普段の土曜日なら、ガブリエルさんはスノーボードのレッスンに出掛けていたが、この日はしばらく会っていなかった友人と会い、ショッピングセンターから戻るところだったという。
アンドレアさんによると、一家はサンパウロ市での暴力犯罪を恐れ、より安全で質の高い生活を求めて2000年にトロントに引っ越し、幸せを実感しながら生活していたという。