サンパウロ市、飲食店での性被害対策承認＝ダニのバルセロナの事件参照

　サンパウロ市議会は１２日、バーやナイトクラブでの性暴力被害に対する対策法案を満場一致で承認した。１３日付フォーリャ紙（１）が報じている。
　この法案は、昨年１２月末にスペインのバルセロナで起きたブラジル人サッカー選手、ダニ・アウヴェス容疑者の強姦容疑事件にヒントを得て、市議会内のフェミニスト・グループがまとめたもので、「ノン・セ・カーレ（黙っていないで）」と命名されている。
　ダニ容疑者の事件の際も、バルセロナで２０１８年に制定された対策が活用された。被害者は被害を受けた直後に警察に連絡を入れており、それを受けた警察がすぐに現場に駆けつけ、被害者に事情聴取を行った。また、被害者はすぐに、医療サービスを受けに行っていた。
　バルセロナ市の対策チームは、情報と証拠から、ダニ容疑者を３週間ほどで逮捕している。
　リカルド・ヌーネス市長は既に、「法案をいじることなく、そのまま裁可する」と語っている。
　聖州でも、タルシジオ・デ・フレイタス知事が既に、同様の法案を裁可している。