ウクライナ=アモリン氏が大統領と会談へ=ルーラ発言の緩和の役目か
かつてのルーラ政権で外相を務め、現在は大統領の外交顧問のセウソ・アモリン氏(労働者党・PT)が来週、ウクライナに赴き、ゼレンスキー大統領と会談を行うことになった。5日付G1サイト(1)が報じている。
この訪問は、ルーラ大統領が参列予定のイギリスでのチャールズ3世の戴冠式後に行われると見られている。
アモリン氏はルーラ政権の1期と2期の計8年(2003〜10年)で外相、ジウマ政権では3年4カ月にわたって国防相(2011〜14年)を務めるなど、PT政権きっての外交通として知られている。
今回のウクライナ訪問は、ロシアのウクライナ侵攻をめぐる発言で同国の印象を悪くしたルーラ氏による作戦であるとの見方が強い。ルーラ氏はウクライナ紛争に関し、「ロシア、ウクライナの両国に責任がある」と発言し、中立国による和平案を唱えていたが、「現実的でない」としてウクライナ政府の反発を招いていた。
ルーラ大統領はこの問題に関し、「米国と欧州が引き伸ばそうとしている」とも発言して物議を醸していた。