モノレール17号線=共同企業体との契約解約=完成予定から9年で未完
サンパウロ州政府は、サンパウロ市モノレール17号線の工事と運営を任されているコンソーシアム(共同企業体)との契約を打ち切った。同線の工事は大幅に遅れたままになっている。23日付G1サイト(1)が報じている。
契約破棄は23日付のサンパウロ州政府官報で明らかになった。それによると、サンパウロ州政府はコンソーシアムのモノトリーリョ・オウロとの契約を続行しないと書かれている。
モノレール17号線は本来、2014年のサッカーW杯開催に間に合うように建設が進められた。コンゴーニャス空港からモルンビ・スタジアムまでをつなぐよう意図されていた同線には450億レアルの投資がなされていたが、現時点でもまだ完成していない。
現在はワシントン・ルイス駅からCPTM9号線のモルンビ駅との連結駅までの8駅が工事中で、さらにもう10駅に関しては工事が中断した状態となっている。
サンパウロ州政府としては、現在CPTM8、9号線を運営しているコンソーシアムのヴィア・モビリダーデに運営を任せたいと考えているが、8、9号線では最近、故障が相次ぎ、契約解除を進める声も出はじめている。
サンパウロ州によると、17号線は現時点で80%完成しているという。