LJ担当判事=アッピオ氏からハルト氏へ=タクラ氏の証言の行方は?
【既報関連】第4連邦地域裁(TRF4)が23日、22日にラヴァ・ジャット作戦担当から解任したパラナ州連邦地裁のエドゥアッルド・アッピオ氏の後任に、セルジオ・モロ元判事と近い関係で知られるガブリエラ・ハルト氏を暫定指名した。23日付G1サイト(1)などが報じている。
ハルト氏は2019年、ボルソナロ政権で法相に就任するためにLJ担当判事を離れたモロ氏に代わってLJ担当判事となり、ルーラ氏の聖州アチバイアの別荘を介した収賄などの容疑に関し、別件でのモロ氏同様に実刑判決を下したことで知られている。その際、判決文の一部がモロ氏の際の判決文の繰り返しになっていたことが問題視されていた。
アッピオ氏は3月から、「LJでの捜査中にモロ氏に近い関係の弁護士から逮捕逃れのための贈賄を強要された」としてモロ氏を訴えているタクラ・ドゥラン氏の供述聴取を進めていたが、この問題に関する捜査も、モロ氏に近いハルト氏が受け継ぐことになる。
だが、タクラ氏の件はアッピオ氏が既に最高裁に移しており、23日には最高裁のジアス・トフォリ判事が、TRF4がタクラ氏の裁判案件の移行指示に従っていないとして、再度、移管命令を出している。