最高裁=コーロル氏の有罪確定=残るは刑期の審理のみ
最高裁は25日、元大統領のフェルナンド・コーロル被告に対して、収賄容疑などに関する投票を終え、判事投票8対2で有罪が決まった。同件の審理ではまだ、具体的な刑期を決める作業が残っている。25日付UOLサイト(1)などが報じている。
エジソン・ファキン判事を報告官として始められた審理は、先週の時点で6対1となり、有罪が過半数を超えていた。
今週に入り、残りの3人(ジアス・トフォリ、ジウマール・メンデス両判事とローザ・ウェベル長官の投票が行われ、メンデス判事が無罪とした以外は有罪に票が入り、8対2となった。
メンデス判事は24日に行った投票で、ラヴァ・ジャット作戦が行っていた報奨付証言に対する不信感を語っていた。
これで、コーロル被告が有罪となることは確定したが、刑期に関する審理は31日に行われる。争点となっているのはコーロル氏のBRディストリブイドーラ関連の収賄容疑が、組織的な犯罪なのか、コーロル氏個人に対するものなのかで、判事達の意見が真二つに割れている。
組織犯罪とみなしているファキン判事の意向通りならば、実刑年数は約33年となる。25日には、無罪に投じた判事も刑期の審理に加わるかの投票も行われており、7対2で全員が投票を行うことが決まった。