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公的負債さらに膨らむ=連邦予算は170億レ凍結

2023年5月31日

170億レの予算凍結が必要と発表するテベテ企画予算相(Lula Marques/ Agência Brasil)
170億レの予算凍結が必要と発表するテベテ企画予算相(Lula Marques/ Agência Brasil)

 財政均衡法の審議が進み、財政改革への期待が高まる中、財務省国庫局が29日、連邦公的債務(DPF)債発行と償還額の低さが重なり、4月の公的負債総額は前月より2・38%(1401・2億レアル)多い6兆300億レだったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
 4月の公債発行額から償還額を引いた純発行額は国内の公的証券債務(DPMFi)921・2億レ、国外の対外連邦公債(DPFe)101・9億レの計923億レで、2021年6月以降で最大だ。PMFiは3月の96・02%が95・98%に低下した。1月末発表の年間借入計画によると、年末時点のDPFは6兆4千億~6兆8千億レとなる見込みだという。
 また、公的負債増加分中、481・4億レは利子充当分だった。現在の経済基本金利は年13・75%で、利子が連邦債務や国庫を圧迫している。
 混乱期や満期集中時用の金融準備金は3月に9735・6億レに減ったが、4月は1兆533・2億レに増えた。ただ、5、7、9月は満期を迎えるDPFが多く、7863・3億レが必要なため、現在保証できる満期DPFの支払いは8・55カ月分。3月は9・22カ月分だった。
 DPMFiの28・82%は金融機関、23・57%は投資ファンド、23・51%は年金基金が所有している。非居住の外国人の参加率は欧米の銀行危機の中でも変わらず、9・7%が9・5%に微減したのみだった。
 29日の時点では4月の基礎的収支赤字額は未発表だが、4月28日付アジェンシア・ブラジルなど(5)(6)によると、中銀発表の3月の基礎的収支は連邦政府が97・12億レ、連邦自治体と市が46・25億レの赤字、公社が1・54億レの黒字で、全体で141・82億レの赤字だった。
 また、22日付G1サイトなど(7)(8)(9)によると、シモネ・テベテ企画予算相は同日、現在はまだ歳出上限法に従っているため、義務的支出の増大などに対応するには非義務的支出の一部(170億レ)を凍結する必要ありと発表した。
 凍結内容の詳細は発表待ちだが、29日付G1サイトなど(10)(11)は、同相が同日、予算額が小さな省庁や保健、教育両省は予算凍結の対象外とすることや、ゆとりができたら予算凍結を解除する予定であることを明らかにしたと報じている。


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