サンパウロ州=ダニ熱の疑似症患者増加=イベントに参加の6人

【既報関連】5月27日と6月3日にカンピーナス市の観光農場でのイベントに参加した人の中からロッキー山紅斑熱(ダニ熱)による死者が4人出、疑似症患者2人が入院中との報道後、ジュンジアイ市とサンタイザベル市でも同農場にいた人の中から疑似症患者が6人出ていることが判明と16日付フォーリャ紙(1)が報じた。
死者が出たのは大型イベントも行うカンピーナス市ジョアキン・エジディオ区のファゼンダ・サンタ・マルガリダで、5月27日のイベントには3500人が参加した。
ジュンジアイ市では疑似症患者7人中2人がカンピーナス市の農場にいたが、残りの5人は同市や周辺市の緑地で感染している。同市の疑似症患者は誰も入院しておらず、検査の結果を待っているところだという。
サンタイザベル市の場合も、カンピーナス市の農場にいた人の中から疑似症患者4人が見つかり、検査結果を待っているという。
サンタ・マルガリダの経営者は、同農場での活動停止を命じられたため、21日開催のグスタヴォ・リマのショー「ウインター・ファーム」の会場を、同市のショッピング・パルケ・ドン・ペドロに変更。入場料120~180レアルというイベントには8千人が参加する見込みだ。
ダニ熱は複数の種類のダニが媒介し、犬や猫が感染するケースもある。川沿いの緑地といったダニがいる可能性がある場所に行く時は明るい色の長袖、長ズボンを着用することや、ダニが取りついたのに気付いた時は手で潰さず、ピンセットなどで取り除くことが勧められている。