タクラ氏の下院召喚中止に=人身保護令で渡航可能も
19日に下院行政・公益委員会で行われる予定だった、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)で行われた恐喝行為を訴えていたロドリゴ・タクラ・ドゥラン氏の公開審問が中止となった。同日付エスタード紙など(1)(2)が報じている。
タクラ氏は、パラナ州連邦判事だったセルジオ・モロ上議やパラナ州連邦検察主任だったデルタン・ダラグノル元下議を、LJの捜査の際に受けた「逮捕逃れのための収賄強要」などに関与したとして訴えている。
同氏はモロ判事時代に逮捕命令が出されており、スペインで生活していたが、同氏の裁判を管轄している最高裁のジアス・トフォリ判事が6日に、同氏に対する人身保護令を出したため、ブラジルを訪れて証言できることになっていた。
だが、帰国に際してのスペインでの書類手続きで問題が生じたため、召喚日までの帰国が難しくなり、審問が中止された。新たな召喚日程はまだ決まっていない。
なお、この日は、クリチバの連邦地裁のLJ裁判担当だったガブリエラ・ハート判事がパラナ州地裁第3控訴班に移動となり、LJ担当から外れることも明らかになった。
この異動は国家法務審議会(CNJ)のルイス・フェリペ・サロモン監察官が、エドゥアルド・アッピオ判事のLJ担当解任について調査している最中に起きた。ハート氏の異動は前任のグラジエラ・ソアレス判事が第4地域裁の監察官補佐となることが決まったため。LJ担当にはポンタ・グロッサの第1法廷担当だったファビオ・ヌネス・デ・マルチノ判事が就任する。