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ゴールドマン・サックス「年末には4・40レアル」=ブラジルの為替に明るい見通し

2023年6月21日

レアル紙幣(Marcelo Casal/Agencia Brasil)
レアル紙幣(Marcelo Casal/Agencia Brasil)

 米国の投資信託の権威ゴールドマン・サックスがブラジルの景気の見通しは明るくなると判断し、「年末までに1ドルは4・40レアルまで下がる」などの予想を行っている。19日付CNNブラジルなど(1)(2)(3)が報じている。
 ゴールドマン・サックスは19日に発表したブラジルの景気観測で、「向こう3カ月、半年、1年の為替」に関する予測を、前回報告の1ドル「4・90レアル、4・85レアル、4・80レアル」から「4・60レアル、4・40レアル、4・40レアル」に変更した。
 19日、1ドルは今年の最安値を更新する4・77レアルまで下がり、ゴールドマン・サックスのかねてからの予想より安くなっていた。
 ゴールドマン・サックスが今回の見直しを行った背景には、世界3大格付会社の「スタンダード&プアーズ(S&P)」が伯国の格付を「安定」から「良好」にあげたことがある。「財政改革が行われる前にこのような格付好転が起こることは極めて稀で、おそらくは他の要因によって評価が行われたのであろう」と同社は分析している。
 ゴールドマン・サックスは報告書の中で、「5月の広範囲消費者物価指数(IPCA)が驚くほど抑制され、経済の核となる部分とサービス部門で目に見える進歩を示した」と評価している。
 同社はさらに、「為替の状況が良くなったこととインフレが抑制されていることは、次の通貨政策委員会(Copom)でも前向きに捉えられるだろう」と見ている。
 Copomはインフレ抑制などの責任を課せられており、経済基本金利(Selic)などを決めるが、基本金利が13・75%で高止まりしていることが、ルーラ政権にとっては発足当時からの懸案となっている。
 市場の予想ではSelicの切り下げは下半期からで、フェルナンド・ハダジ財相も8月からと期待しており、20~21日の委員会で下がることはないだろうと予想されている。次回Copomは8月に開かれる。


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