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全国法務審議会=SC州の女性判事を調査=11歳少女の中絶反対で

2023年6月22日

 全国法務審議会(CNJ)は20日、昨年5月に当時11歳の少女に対して妊娠中絶の許可を出さなかったサンタタリーナ州の女性判事の調査を開始することを決めた。21日付フォーリャ紙(1)が報じている。
 CNJとサンタカタリーナ地裁の監察局が昨年6月から問題としているのは、当時コマルカ・デ・チジュッカス地裁の第1民事法廷担当だったジョアナ・リベイロ・ジメル判事で、判決上は「中絶の可否の判断基準となる22週を超えていた」として中絶を認めなかった。
 だが、少女は、合法的な中絶の対象となる強姦被害者で、さらに11歳という年齢だったことから、この判決は物議を醸した。
 同件は、サイト「インターセプト・ブラジル」が、ジメル判事が裁判の際、「もう少し我慢できないの?」「子供を産んで養子に出せば欲しがる人は沢山いる」など、個人的な見解を少女に語っていたと報じられたことで騒ぎがより大きくなっていた。また、同判事が結審までの事情聴取の段階で、犯行について数回にわたって報告するよう強要したことも判明している。
 結局この件は、サンタカタリーナ州検察局が訴えを起こしたのが認められ、少女は中絶を行うことができた。
 CNJの監察官は、ジメル判事はもはや児童法廷では活動していないため、判事としての職務解任は求めないとしており、他のメンバーも同意している。


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