サンパウロ州=化学系工場で爆発が相次ぐ=2件合わせて10人が死傷
22日午前、サンパウロ州内の化学工場二つで爆発事故が相次ぎ、死傷者が出た。22日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)が報じている。
1件目はサンパウロ州内陸部ヴァルゼア・パウリスタのヴィラ・エイレ地区にある樹脂工場で、午前7時頃に倉庫内にあったボイラーが爆発した。倉庫の屋根はこの爆発で吹き飛ばされ、その破片が近隣にまで及んだ。
爆発とその後の火災で5人が負傷し、市内の救急病院に運ばれたが、重傷だった1人はジュンジアイー市サンヴィセンテ・デ・パウロ病院に転送された。残る4人の怪我の状態はわかっていない。
さらに、大サンパウロ市圏サントアンドレでは午前9時頃、化学製品大手のブラスケンの工場でメンテナンス中のタンクの火災・爆発事故が発生した。
これにより、1人が死亡し、4人が負傷した。5人は全員、ブラスケンの下請け会社テネンジェの従業員で、死亡した従業員は全身の90%にやけどを負い、ヘリコプターで病院に搬送されたが、助からなかった。残る4人もやけどを負い、入院中だ。
同コンビナートの火災には消防車11台、消防士33人が派遣され消火にあたり、昼過ぎに鎮火した。
いずれの火災も、現在、原因を究明中だ。