サンパウロ市=書店Lクルトゥラが閉店=「一時的」主張も再開見えず
26日、サンパウロ市パウリスタ大通りにある大型書店リヴラリア・クルトゥラが一時閉店となった。再開のめどは立っていない。裁判所は5月に同書店の破産宣告を承認しており、正式な閉店との見方も出ている。同日付G1サイト(1)が報じている。
クルトゥラは1969年、パウリスタ大通りとアウグスタ街の角にある複合ビル「コンジュント・ナショナル」で経営を開始し、以来、半世紀以上にわたってパウリスタ大通りを代表する店となっていた。店舗は全国展開され、同系列の映画館や劇場の運営を行うなど、ブラジルの文化の大きな発信地の一つとして知られていた。
だが、2015年頃からはデジタル化の波に押されて経営が傾き、民事再生の手続きに入った。2020年に再生期間の延長を試みたが、経営改善の兆しが見られないことから却下された。聖州地裁は今年2月に同社の破産を宣告。5月には倒産が確定していた。
破産宣告を受けてからも、クルトゥラは部分的な閉鎖などを行いながらも運営を続けていた。クルトゥラ側は一時的な閉店としているが、再開のめどは立っていない。
今回の閉店で、現在も営業中の店舗はリオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレの1店舗のみとなった。