パリンチンス＝カプリショーゾが２連覇達成＝アマゾンの民衆の知恵活用訴える

　アマゾナス州第２の都市パリンチンスで６月３０日からの３夜、毎年恒例の民族祭「パリンチンス民俗フェスティバル」（通称ボイ・ブンバ）が開催され、カプリショーゾが２年連続、２５回目の勝利を決めたと３日付ＣＮＮサイト（１）などが報じた。
　アマゾン河中流の熱帯雨林のど真ん中に忽然と現れる人口１１万人の都市では、ブンボードロモと呼ばれる野球場のような会場で３夜にわたって、町を２分したチームが踊りと歌を競う。
　第１夜と第３夜の演技ではカプリショーゾが勝利し、第２夜はガランチードが勝ったが、たった０・２ポイントの僅差で、前者が総合優勝を納めた。各チームの持ち時間は毎晩２時間３０分。１０人の審査員によって優勝チームが決まる。
　今年のテーマは「戦士たちの叫び」。先祖に敬意を表し、自らのルーツを讃える力強い踊りで観客を魅了した。優勝したカプリショーゾは、現代社会の問題点である不寛容や人種差別、偏見、抑圧に対する武器として、アマゾンの民族文化に内包された民衆の知恵が使われるべきであると訴えた。
　このフェスティバルは、アマゾナス州政府が文化・創造経済事務局を通じて企画推進している。