6月のポウパンサは入超=6カ月続いた出超後に反転

中央銀行が7日、6月のポウパンサ(貯蓄預金)は久しぶりの入超だったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
ポウパンサは6カ月間、引き出し額が預金額を上回る出超状態が続いていたが、6月は預金額が3318・64億レアル、引き出し額が3292・69億レアルで、25・95億レアルの入超となった。昨年6月は37・55億レアルの出超だった。
ただ、6月6日付アジェンシア・ブラジル(2)によると、5月は同月としては過去最高の117・5億レアルの出超だったこともあり、上半期(1~6月)の累計は666・36億レアルの出超で終わった。昨年の上半期は504・89億レアルの出超だった。
なお、昨年1年間の累計は高インフレと負債を抱える家庭の増加などで1032・4億レアルの出超だった。
経済基本金利(Selic)の引き上げが続いて昨年末以降はインフレ率以上の利回りが付くようになっているが、他の債券投資(アプリケーション)の方がポウパンサより利率が良い状態は続いている。
なお、過去最大の入超を記録したのは2020年で、預金額が引き出し額を1663・1億レアル上回った。これは、新型コロナのパンデミックの初期に公債市場が不安定だったことと、コロナ禍で導入された緊急支援金が連邦貯蓄銀行(CAIXA)の開設したデジタル口座に振り込まれたことで生まれた好結果と見られている。