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ミナス州ベロ・オリゾンテ=スラム街を通るバスを無料化=日曜、休日の無料化には拒否権

2023年7月19日

ベロ・オリゾンテ市の市営バス(©Karoline Barreto/CMBH Divulgacao)
ベロ・オリゾンテ市の市営バス(©Karoline Barreto/CMBH Divulgacao)

 ミナス州ベロ・オリゾンテ(BH)市のフアド・ノマン市長が5日、スラム街(ファヴェーラ)などを通る市営バス12路線の利用を無料とする条例を裁可したと16日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 BH市内を走る市営バスは313路線あるが、その内の12路線が無料で利用できることになった。無料路線を利用する時は、BHバスと呼ばれるカードを料金読み取り機にかざせばよい。これらの路線の利用時は、読み取り機にカードをかざしても、料金は差し引かれない。
 また、カードを持っていない人は、運転手に言えば、料金読み取り機を通した人と同じように、車内後部に移動することができる。
 スラム街などを通る路線の無料利用は、6レアルへのバス料金値上げに反対する人々の訴えを受けて行われた司法調停の結果、4月から実施されていた。
 新たな条例が裁可されたことで、市役所はバス料金を4・50レアルに戻した上で、今年の予算にバス会社への補助金として5・12億レアルを計上することが可能となる。
 同市でのバス無料化プログラム「タレッファ・ゼロ」では、学生・生徒や統一医療保健システム(SUS)の医療機関で診察や検査を受けるための利用者の料金の全額補助、社会的・経済的に脆弱な家庭や女性に対する社会的扶助も含まれているが、これらの項目に関しては施行細則を定める必要がある。施行細則は90日以内に発表される予定だ。
 市議会が承認した条例案では、日曜日と休日は全ての市民がバスを無料で利用できるようにするという項目が含まれ、市役所が今年の予算に2580万レアルを上乗せすることを認めていたが、この項目には拒否権が行使された。ただし、市議会はまだ、市長による拒否権を拒否することができる。
 バス料金値上げは2013年6月に強い反対運動が起きて以来、討議が繰り返されてきた項目だ。
 同様の動きはサンパウロ市でも起き、現在は討議が繰り返されている。それでも、6月15日には連邦政府の統一登録システム(CadUnico)に登録されている家庭の人々や失業者として登録されている人に対して無料アクセスを認める法案が提出されている。
 調査員のダニエル・サンチニ氏によると、全国では既に、サンパウロ州やミナス州を中心に、76市で何らかの形のバス無料化が行われているという。


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