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新銃規制=銃や銃弾の許可数等減らす=暴行・殺人事件減らすため

2023年7月22日

サンパウロ市内の射撃クラブ(21日付フォーリャ紙電子版の記事の一部)
サンパウロ市内の射撃クラブ(21日付フォーリャ紙電子版の記事の一部)

 ルーラ大統領が21日、暴力削減を目的とした治安対策プログラム(PAS)の一環として、新銃規制のための大統領令を出したと同日付G1サイトなど(1)(2)(3)が報じた。
 20日付G1サイトなど(4)(5)によると、ルーラ氏は20日、フラヴィオ・ジノ法相、ジョゼ・ムシオ国防相、ルイ・コスタ官房長官と共に、一部の連邦議員の間で疑問や圧力が生じる原因となっていたCAC(銃の収集家とスポーツ射撃家、猟師達からなるグループ)の管理や9ミリ口径銃の使用などに関する最終調整を行っている。
 主な変更点はCACの資格の付与・確認と彼らが所有する銃の管理責任が連邦警察に移管されることだ。
 CACを含む一般市民の銃の所有や携行はボルソナロ前大統領が出した大統領令で大幅緩和され、軍人や警官などの治安関係者以外の人が持つ銃は急増。20日付テラ・サイト(6)によると、22年現在で連警の国家武器管理システムに登録されていた銃は19年比で47・5%増の150万丁と治安フォーラムで報告された。
 また、一般市民が持つ銃は19年比で116%増の80・3万丁で、19年は全体の約3分の1だった比率が51%に上昇。軍によれば、昨年7月には市民が持つ銃が100万丁に及んでいた。
 22年に銃を購入したCACの数は19年比で17%増えただけだが、銃弾購入数は159%、射撃クラブの数は134%増えた。22年に軍警や市警と連警、連邦道路警察が押収した銃は前年比で12%、19年比で13・6%減っている。
 また、9ミリ銃などの治安担当者用だった銃の使用は既存の物のみに認められ、新規購入はできなくなる。一般市民が護身に使う銃は1人4丁が2丁、弾の購入許可数は銃1丁につき200発/年が50発/年となる。
 猟師が所有できる銃は1人30丁(使用制限のある型は15丁まで)が6丁(同2丁まで)に、弾購入数も1丁につき1千発/年が半減する。実査に使う弾の数は5千発/年/丁が国立再生可能天然資源・環境院が認めた数までになる。射撃家は三つの範疇に分けられ、銃の数は60丁が4~16丁になど、制限が大幅強化される。収集家も各モデル5丁が1丁などの制限が加わる。
 また、弾を込めた銃の携行は認められず、携行時は事前に届けて許可を得た日時やルート、交通手段などを順守する必要がある。
 これまでは24時間営業可能だった射撃クラブは6~22時に制限される。また、学校からは最低1キロ離れていることなどの条件には、18カ月以内に適応する必要がある。
 市民が持つ銃の数や種類減少や登録期間短縮などは犯罪組織に流れる銃減少などにも役立つと見られている。


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