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連警、前大統領弁護士の携帯押収=ロレックス買戻し捜査から=支持者「ルーラ政権の迫害」

2023年8月18日

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 16日夜、連邦警察はボルソナロ前大統領一家の弁護士、フレデリック・ワセフ氏が所持していた携帯電話四つを押収した。同氏は前日、サウジアラビアから前大統領に贈られた後、米国で売却されたロレックスの高級時計を買い戻したことを認めている。同日付G1サイト(1)が報じている。
 16日の日中にワセフ氏を捜索したが見つからず、夜になってサンパウロ市南部のショッピングセンターのシュラスコ店にいることを突き止め、彼が所持していた携帯電話二つを押収した。
 この時は周囲に人がおり、連警の行為に視線が集まった。ワセフ氏は連警が突然現れたことに驚く様子を見せたが、特に抵抗はしなかった。連警は同氏の自家用車の中も調べており、こちらからも携帯電話二つを押収している。押収された携帯電話の一つは、ボルソナロ氏との会話だけに使われていたものだ。
 ワセフ氏は11日に連警が行った「ルーカス・12・2」作戦の捜査対象となっていたが、家宅捜査・押収令状で指定された住所に不在だったため、16日に改めて捜査対象となった。同作戦は前大統領の右腕の陸軍中佐マウロ・シジ容疑者らによるロレックスの高級時計の米国での売却と買い戻しに関するもので、ワセフ氏は米国で時計を買い戻し、ブラジルに持ち帰ったとの嫌疑をかけられていた。
 ワセフ氏は13日、書面を通じ、「そのような時計は見たこともない」「私を巻き込もうとする陰謀だ」として、嫌疑を否定した。
 だが14日、連邦警察がロレックスの時計が買い戻された際の受領書を公表。そこには時計を購入した人物としてワセフ氏の名前と署名が入っていた。
 これを受け、同氏は15日に時計を買い戻したことを認めた。同氏によると、3月14日に米国ペンシルヴァニア州に渡り、「大統領に送られていたプレゼント」ということで売却先のプレシジョン・ウォッチズ社に4万9千レアルを支払って買い戻していた。
 ワセフ氏は渡米について、「そもそもは個人的な用事のためで、時計を買い戻すためではなかった」と説明。買い戻しの理由については「連邦会計検査院(TCU)の命令に従うためだ」と答えている。購入は自腹で行ったと主張している。
 一方、14日付フォーリャ紙(2)などによると、連邦警察はボルソナロ前大統領が自身の弁護士たちを使ってTCUに抗議を行わせている間に、時計の買い戻しを行ったとの見方を行っている。それによると、前大統領は3月にTCUからサウジアラビアから贈られたスイスのショパール社の宝石セットをはじめとした、国外の王室や政府からのプレゼントに関して、全件を申告するように命じられた際、弁護士のパウロ・ブエノ氏やダニエル・テッサー氏らを通して、「申告が遅れているのはどこに申告して届ければ良いのかが不明瞭だからだ」と抗議している。
17日付フォーリャ紙(3)はテレグラム内のボルソナロ支持者たちのやり取りとして「連邦警察は何をしているのか? 彼らがやっている作戦は何なのか。同じ時計を売って買い直すことを捜査して何の意味があるのか?」などと紹介し、今回の件を「ルーラ政権による迫害」と見なして前大統領の逮捕を恐れていると報じた。
 また、前大統領は弁護士を通して、自身の銀行取引を当局に公開しており、「いかなる公共財産も横領したり横領したりしたことは一度もなかった」と抗弁している。


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