米国=観光名所まで営業停止=ブラジル人脱獄囚の接近により
米国で終身刑を受けたブラジル人脱獄囚ダニロ・ソウザ・カヴァルカンテ受刑囚が脱獄してから1週間が経ち、米国では同受刑囚の侵入を恐れて公共の場を閉鎖するなどの事態が生じている。8日付G1サイト(1)が報じている。
カヴァルカンテ受刑囚は現地時間の8月31日、受刑中のペンシルヴァニア州チェスター郡にある刑務所の廊下の壁をよじ登った後に塀に乗り移って脱走。多数の警官やドローンを導入した捜索にも関わらず、足跡がつかめないまま、今日まで逃走状態が続いている。
同受刑囚は2021年4月に当時のUOLサイト(2)が報じたように、ペンシルヴァニア州フェニックスビルで、当時4歳と7歳だった子供たちの目前で恋人だったデボラ・ブランドンさんを38カ所刺して殺害した容疑で逮捕された後、今年の8月21日に行われた裁判で終身刑を言い渡されたばかりだった。
カヴァルカンテ受刑囚はその後も逃走を続けており、ブラジリア時間の8日午後現在も、まだ逮捕されていない。
その間、同受刑囚の姿は山間部の監視カメラなどに2度ほど写っていたことが確認されている。また、7日も、その近くにあり、地元では観光名所として知られる庭園ロングウッド・ガーデンズの近くでも目撃された。
そのため、同庭園はこの日、営業停止を余儀なくされた。同庭園は同日、「最新情報が入るまでは運営を停止せざるをえない」との声明を発表している。