ハダジ財相「外国投資家に緑債権好評」=閣僚らNYで国連総会等参加

【既報関連】米国ニューヨークでは19日からの国連総会と並行して各種会合が開かれており、伯国からの派遣団も積極的に諸会合に参加していると16日付アジェンシア・ブラジルなど(1)が報じた。
18日付G1サイトなど(2)(3)(4)(5)(6)(7)によると、ハダジ財相は「気候週間」と称するプログラムに参加し、エネルギー転換などの生態学的変革計画を投資家や当局、学者らに提示する。
18日にニューヨークで、今後数週間以内に発行されるブラジルのグリーンボンドについて、外国投資家の反応が非常に好意的であると述べた。これは、国内外のグリーンプロジェクトに要する資金を調達するために発行する債券のことだ。また、ブラジルは単なる緑のエネルギー輸出国に止まってはならないとも語った。学術会議では米国気候担当特使のジョン・ケリー氏との二国間会談も行っている。
同相は19日もイガラペ研究所とアマゾン連合主催の朝食会に参加。ユーラシア社最高経営責任者のイアン・ブレマー氏や元ニューヨーク市長で実業家のマイケル・ブルームバーグ氏ら、20人超の投資家と会談した。
20日はルーラ大統領と共に国連本部での気候サミットに参加後、バイデン大統領との首脳会議に同席する。この会議の目的は気候変動と戦い、持続可能な開発政策を推進するための二国間の取り組みについて議論し、強化することだ。
ハダジ氏は20日午後、イベロ米州教育科学文化機構(OEO)事務総長と同機構のブラジル代表とも会談後、帰国する。
他方、ジャデル・フィーリョ都市相は16日に国連本部で開かれた「影響の大きい立地政策」と題するパネル討論会に講演者として参加。17日は「地域連合2030:主要変革の推進と2030年までの持続可能な開発目標の達成」という会議に出席した。同相もエネルギー転換の必要などを強調したと18日付オ・テンポなど(8)(9)が報じている。
17日付アジェンシア・ブラジルなど(10)(11)によると、シダ・ゴンサルヴェル女性相は16日、世界的イニシアチブの「ウーマン・レッド・シティズ」というプログラム立ち上げに出席し、女性にとってより安全で民主的な都市建設や政治や意思決定への女性の効果的で統合的な参加を促進することの重要性や、ジェンダーによる暴力と戦う必要性を強調。ブラジルでの「女性が率いる都市」というパイロット・プロジェクト導入も発表した。また、ニューヨークや周辺地域のブラジル人が起こした女性蔑視との闘いに焦点をあてた社会運動の会合にも出席した。
同相は17日に派遣団に合流し、国選総会開会式に出席。ジャンジャ大統領夫人と共に指導的な立場にある女性の会合に参加後、暴力的な状況下にあるブラジル人女性達を保護しているニューヨークのブラジル総領事館も訪れた。