ブラジル全土を襲う熱波=電力使用量も最高記録

国立気象研究所(Inmet)のデータによると、24日は、サンパウロ市、ベロ・オリゾンテ市、リオ市、クリチバ市の少なくとも4州都が、今年の最高気温記録を更新した。また、マット・グロッソ州クイアバ市は国内の州都の中で最も高い40・1℃を記録したと、24日付テラサイトなど(1)(2)(3)が報じている。
今年最高を記録した4州都の最高気温は、サンパウロ市36・5度、ベロ・オリゾンテ市37・1度、リオ市39・9度、クリチバ市33・1度だった。
同機関や専門家の予測によれば、サンパウロ州や南マット・グロッソ州の大半、ミナス・ジェライス州とリオ州、マット・グロッソ州、トカンチンス州、パラー州の一部、パラナ州北部などに高温で乾いた大気をもたらしている熱波は26日まで続き、国内で広範囲に影響を及ぼす見込みがあるとして、注意を喚起している。
一方、国家電力システム運用会社(ONS)によれば、高温のために電力需要が高まり、今月の電力使用量は史上最高値が記録される見込みだという。特に、エアコンや冷却装置の使用が急増し、過去最高の電力需要を記録することから、電力供給の安定性に対する課題が浮上している。
防災局の気象モデルによれば、10月初旬はさらに乾燥するが、月の後半は局地的な豪雨が増える傾向があるという。また、月末にかけて強い寒さが襲う可能性を示唆している。