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最高裁=穀物鉄道の裁判差し止め=憲法違反疑う訴訟を半年間

2023年9月26日

フェログランと水運との関係を示す地図(20日付G1サイトの記事の一部)
フェログランと水運との関係を示す地図(20日付G1サイトの記事の一部)

 最高裁が19日、パラー州ミリチツーバ~マット・グロッソ州シノップ間のフェログラン(穀物鉄道)の合法性を問う訴訟の審理を6カ月間差し止める判断を下したと20日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)(5)が報じた。
 同鉄道線は、2021年3月に出た、2017年の法律で制定されたジャマンシン国立公園の境界線を変更する判断によって建設許可が出たが、環境対策不順守を問う訴訟によって、最高裁での審理対象になっている。
 19日の判断は、鉄道建設を巡る行き詰まりを解決するために8月に起きた、環境補償の実施と先住民族への聴聞会の実施を勧告した調停の試みを受けたものだ。関係者は審理の停止期間中、様々な調査を行い、建設工事によって生じる影響に関する最新情報を集めることになっている。
 フェログランの建設はジルマ政権で立案され、テメル政権でも調整されてきたもので、現政権が提唱している新経済活性化計画(PAC)にも含まれている。全長933キロの鉄道プロジェクトは、マット・グロッソ州州から国の北部までの農産物の流れに関する問題解決を目的としており、82~84億レアルの投資が見込まれているが、環境破壊という見地から建設に反対する人達も多い。
 連邦総弁護庁(AGU)は前政権中、同線の建設を支持する立場をとっていたが、新政権発足後に最高裁に送った意見書では立場を変え、同線の建設は違憲としている。


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