ルーラ=CAIXA総裁を解任=後任はセントロン人脈
ルーラ大統領は25日、連邦貯蓄銀行(CAIXA)のリタ・セラーノ総裁を解任。後任には中道勢力セントロンが推すカルロス・ヴィエイラ・フェルナンデス氏が就任する。25日付G1サイトなど(1)(2)が報じている。
セラーノ総裁の解任は25日の昼前に大統領府で行われた会議で伝えられた。
セラーノ氏は1989年からCAIXAに勤めており、今年1月に総裁に就任した。総裁となる前は同行の経営審議会に携わっていた。
後任のカルロス・ヴィエイラ・フェルナンデス氏は、1982年にCAIXAに入り、2016〜19年は連邦貯蓄金庫年金ファンド(Funcef)の理事を務めていた。
アルトゥール・リラ下院議長の進歩党(PP)とは関係が深く、市民省、地域統合省がPPの管轄になっていたジウマ政権下では、両省で副大臣兼制度開発部長を歴任した。
今回の人事はセントロン側がルーラ政権を支持する交換条件の一つで、リラ下院議長は早速、日程を先延ばししていた重要法案の審議を加速する意向を表明した。ルーラ政権は観光相をダニエラ・カルネイロ氏からセルソ・サビーノ・デ・オリヴェイラ氏に交代させて以降、連邦政府内の要職をセントロンに与える状況が続いている。