サンパウロ市議会=Enel幹部2人を召喚=5日続いた大停電に関し
サンパウロ市市議会議会調査委員会(CPI)は8日、大サンパウロ市圏内で発生から5日目も大停電が解消されなかった件で、電力供給会社Enelの責任者を召喚することを決めた。8日付CNNブラジル(1)が報じている。
召喚を受けるのはEnelサンパウロ州支社のマックス・シャビエル・リンス社長と、ブラジル支社のニコラ・コトゥグノ社長だ。
責任者召喚は、Enelに対するCPIで決まった。今回の大停電とは関係なく、CPIは今年の3月に設置され、Enelの電力公社エレットロパウロ買収の件に関する調査を行っている。今回の停電に関しては、90年代後半にEnelが運営権委譲を受けた際の契約条件などに関する疑問が浮上。リカルド・ヌーネス市長からも疑問視する声が上がっていた。
CPI側は停電が発生した原因や、料金の課金、現状の活動状況、消費者へのサポート体制、契約内容、投資の状況、インフラのメンテナンスなどについて、Enel側から聞きたいとしている。
マックス・サンパウロ州支社長は、14日の10時30分にCPIに出頭し、証言を行うことになっている。