イベントでの水配布法案=ショーでの死者受けた提案

【既報関連】労働者党(PT)のデレガーダ・アドリアナ・アコルシ下議が20日夜、ショーでの飲料水の無料配布を義務付ける法案を提出したと21日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
これは、17日にリオ市で開催されたテイラー・スウィフトのショーで23歳の学生のアナ・クララ・ベネヴィデス氏が熱射病を起こし、肺からの出血まで起こして死亡した事件を受けたもので、法案には「アナ・ベネヴィデス法案」という通称も付いた。
同法案では、公的機関が主催するものか、民間企業が主催するものかには関わらず、3万人以上が集まるショーやイベントでは冷たい飲料水の無料配布を義務付ける。
また、イベント会場全体に水飲み場を設置することや開場を待つ人達のために屋根を設けること、空調や換気などに配慮すること、通路には断熱素材や非導電性素材を採用することなども規定している。規則違反に対する罰則の決定は行政府に委ねられる。
同下議は、水は人類が生存するための主要な資源であり、国中が気候変動で生じる気温上昇によって苦しんでいる中での水の供給は不可欠だとしている。
テイラーのショー主催者のT4Fはアナ氏の死亡後、未開封のコップ入りの水や柔軟なプラスチック容器入りの水の持ち込みを認めた。
21日付サンパウロ州議会サイトなど(5)(6)によると、「アナ・ベネヴィデス法案」はサンパウロ州議会やパラー州議会などにも提出されている。