サンパウロ市=バスのストを直前で回避=運転手組合の選挙騒動が発端
1日に予定されていたサンパウロ市のバスのストライキが直前になって中止となった。1日付フォーリャ紙(1)が報じている。
今回のバスのストライキは、運転手の組合の会長選挙の結果をめぐり、 それに不服な運転手たちが起こそうとしていたものだ。この会長選挙は実施前から候補者間での対立が激しく 、11月21日にも市内主要のバス・ターミナルが封鎖される事態が起こっていた。
ストは1日に行う予定だったが、前日の夜に中止が決まった。この背景にはサンパウロ市が労働地裁に対してストをやめるよう掛け合ったことがある。これを受け労働地裁は ストの中止、それが無視された場合は1日につき100万レアルの罰金が科されるとの命令を行っていた。
組合シンジモトリスタの特別理事のナイルトン・フランシスコ・デ・ソウザ氏の行った声明によると、「1日に労働地裁で公聴会が行われるとの決定を受けた」ことでストを引き下げたとも語っている。
今回の選挙では現会長のシャッパが2万票中1万4千票余りを獲得していたが、現会長の反対グループが行った投票結果を無効にする嘆願を労働地裁が受け入れ投票結果を無効化。これに現会長シャッパが反対したことがストの呼びかけにつながっていた。