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アルキミンがドリアと和解=18年選挙で「裏切者」とも

2023年12月6日

[caption id="attachment_406279" align="aligncenter" width="593"]4日のドリア氏の投稿(X)
(https://twitter.com/jdoriajr/status/1731614090278130170) 4日のドリア氏の投稿(X)
(https://twitter.com/jdoriajr/status/1731614090278130170)[/caption]

 ジョアン・ドリア前サンパウロ州知事(無所属)は4日、3日にジェラルド・アルキミン副大統領兼商工開発相(ブラジル社会党・PSB)と久しぶりに会談を行ったと、自身のXで明らかにした。ドリア氏によると、2人はドリア氏の自宅で、ブラジルの経済と将来に焦点を当てて話し合ったという。二人はかつて同じ政党(民主社会党・PSDB)所属だったが、不一致が目立ち、公の場での対立や批判の末、アルキミン氏はドリア氏を「裏切り者」とまで呼んだ。だが、来年の地方選挙を見越して和解に至ったようだと4日付テラ・サイト(1)が報じている。
 ドリア氏はアルキミン氏とのツーショット写真と共に、「彼は自分で自家用車を運転して来た。我々はブラジルとその良好な見通しについて会話を交わし、素晴らしい時間を共にした。アルキミン氏は偉大で、能力や好感がある」と投稿した。
 副大統領府によると、この会談はアルキミン氏の個人的な予定であり、公式日程には含まれていなかったという。
 元同志の二人の関係は波乱に満ちている。ドリア氏は2016年、当時知事だったアルキミン氏の支持を受け、サンパウロ市市長選挙で一次当選した。しかし、その翌年、ドリア氏が18年の大統領選挙に向けて国内を回り、自分の売り込みを始めたことで、関係は険悪になり始めた。
 18年選挙では、アルキミン氏がPSDBの公認候補として大統領選に出馬、ドリア氏はサンパウロ州知事選に出馬したが、この選挙中、ドリア氏が一次投票前からボルソナロ氏に接近して支持を表明したことも二人の関係に不和を生み出した。この行動に対し、アルキミン氏はPSDB幹部らとの会合で、「私は(ドリアのような)裏切り者ではない」と述べた。
 21年には、またしても二人の関係に亀裂が生じた。アルキミン氏は翌年の州知事に立候補する可能性を示唆していたが、PSDB党首であったドリア氏は、当時副州知事だったロドリゴ・ガルシア氏を擁立し、再選はならなかった。
 さらにその年、ドリア氏が党大会で大統領候補に選ばれると、アルキミン氏がPSDBを離党。ルーラ氏の副大統領候補として出馬するためにPSBに移籍した。ドリアはこの工作を批判したが、彼自身も同年10月に大統領選への出馬計画が挫折して、PSDBを離党していた。


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