サンパウロ市=新婚半年の軍警が妻射殺=車中で口論し路上で発砲
3日、サンパウロ市で新婚6カ月の軍警が、車の中での口論が原因で妻を射殺した。4日付CNNブラジル(1)やG1サイト(2)(3)が報じている。
事件は3日未明、聖市北部ペルス地区の路上で起こった。この時、エリカ・サテリス・フェレイラ・デ・リマさん(33)は車を降り、同乗していた非番の軍警チアゴ・セーザル・デ・リマ容疑者(36)を引きずり降ろそうとし、さらに同容疑者を叩いた。
チアゴ容疑者は車を降りると、エリカさんの顔を少なくとも5回殴った後、至近距離から、こちらも少なくとも2発、エリカさんに発砲した。
エリカさんは被弾後も数歩歩いたが、車に頭をぶつけて倒れた。
同容疑者は荒々しく扉を閉めると、エリカさんを路上に残して車で立ち去ろうとしたが、引き返してエリカさんを起こそうとした。だが、起こせず、何度か試したが、その間に近隣住民が集まり始めたのに気づき、エリカさんを引きずって助手席に乗せると、病院に向かった。
だが、病院では蘇生する術もなく、死亡宣告がなされた。
この様子は防犯カメラでとらえられただけでなく、現場にいた住民らの証言もあり、チアゴ容疑者が逮捕された。
二人は今年5月下旬に結婚したばかりで、SNSでは互いに愛を誓い合う姿がたびたび見られていたが、10月30日にはエリカさんが、家庭内暴力で被害届も出していたという。
5日付G1サイトによると、チアゴ容疑者は昨年8月に前妻から、家庭内暴力(暴行や脅迫、強姦)で訴えられ、裁判所から100メートル以内に接近することを禁じる命令を出されていた。