サンパウロ市=日曜のバスを無料化=ヌーネス市長が宣言

サンパウロ市では17日から日曜日のバス代を無料化すると、リカルド・ヌーネス・サンパウロ市市長(民主運動・MDB)が発言した。11日付G1サイトなど(1)(2)が報じている。
これはヌーネス市長の11日の発言で明らかになった。それによると、17日からは、すべての日曜日、クリスマス、元旦、1月25日の市政記念日の0時~23時59分は、1175路線のバス4830台がみな、無料になるという。
これを実行した場合、サンパウロ市は年間で2億8300万レアルの損失が予想されている。
ヌーネス市長は予てから、バスの日曜無料化を年内にも実施したいと語っていた。無料にしたことによる損失の埋め合わせのためのバスの増便などは考えていないという。
ヌーネス市長の無料化案に対し、タルシジオ・デ・フレイタスサンパウロ州知事は財政に打撃を与えるものとして猛反対していた。サンパウロ州管轄の聖市地下鉄とパウリスタ都電(CPTM)はサンパウロ市バスと価格が連動しているが、この日曜日無料化はバスのみに適用されることになる。
バス無料化法案はサンパウロ市議会も6日に承認済みだ。日曜日や休日のバスの利用時はビリェッテ・ウニコの使用が必要となるが、課金額は減らない。現金でバスを利用している人は、車掌(コブラドール)や運転手が通すことになる。ビリェッテの使用は、無料化で利用者増が起きたかを確認するために継続される。