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G20=議長国としてのプランは=18日から初回準備会合

2024年1月16日

11月の首脳サミットに向けて準備が進むリオ市(Divulgação/Prefeitura Rio de Janeiro)
11月の首脳サミットに向けて準備が進むリオ市(Divulgação/Prefeitura Rio de Janeiro)

 ブラジルは23年12月1日から1年間、世界20の主要経済国・地域が集まるG20の議長国を務めており、18日からは実務者間の初回準備会合が始まる。
 23年11月23日付アジェンシア・ブラジル(1)によると、ルーラ大統領は同日、G20議長国としての責任を果たすための国内の委員会開設時、G20議長国としての役割はブラジルが国際社会に対して負う最大の責任との見解を示す一方、閣僚達には国政を健全な状態に保つことが第一義とも語った。
 だが、G20の議長国であることを、国際通貨基金(IMF)の改革擁護、気候変動やエネルギー転換への取り組みの世界的なリーダーとしての立場の強化などの外交政策推進に役立てようと考えることも至極当然だ。
 14日付アジェンシア・ブラジル(2)によると、財務省でG20の財務部門と市民社会との関係のコーディネーター役を務めるタチアナ・ベリンジェル氏は、「G20は今日、政治経済や社会問題、気候変動に関わる問題を議論する、主要な多国間フォーラムとみなされている。ブラジルがこれをリードし、ブラジルというブランドを見せられることは、非常に重要なことだ」との見方を示した。
 そのためにも、18~19日の初回準備会合から、11月18~19日に開かれる首脳サミットまでの約120のイベントが持つ意味は重要だ。
 ブラジルが掲げる優先事項は、(1)飢餓や貧困、不平等との闘い、(2)経済と社会、環境の持続可能な発展、(3)IMFや世界銀行などのグローバル・ガバナンス改革だ。
 また、11日付G1サイト(3)によると、虚報拡散などを防ぐためのデジタル関連のプラットフォーム規制に関する議論も行われそうだ。虚報は民主主義やワクチン接種、気候変動などのテーマに関する知識や行動にも大きな影響を与え、国連も規制への提案を求めている。
 8日付アジェンシア・ブラジル(4)によると、18、19日の準備会合は、女性エンパワーメントの作業部会(GT)で、加盟国政府や招待国、国際機関の代表者が参加する。会合は10日からの予定だったが、延期された。
 GTは全体で15あり、汚職との闘いやエネルギー転換、文化、教育、労働、健康、気候と環境の持続可能性、農業、デジタル経済、開発、研究、イノベーションなどのグループもある。1、2月の準備会合はビデオ会議で、3~6月は国内複数市で技術会議や対面会議が開かれる。8~10月は対面式の閣僚会議となる予定だ。


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