パカエンブー=コッピーニャ決勝で使わず=改装後のこけら落とし先延ばし
パウリスタ・サッカー連盟(FPF)は16日、25日に行われるサンパウロ・ジュニア杯(コッピーニャ)の決勝戦の会場として、市の由緒あるスタジアムで改装中だったパカエンブー・スタジアムを使用することに反対することを発表した。同日付グローボ・エスポルテ(1)が報じている。
この決定はFPFとサンパウロ市が、パカエンブーの改装を手がけているアレグラ社の報告をもとに下したものだ。それによると、パカエンブーにはまだグラウンドの芝生が張られておらず、警備上の問題も残っているという。
アレグラは「25日が工事の納期ではあったが、必須ではない」との声明を出しており、不完全な状態でコッピーニャの決勝戦を行うことに難色を示した格好となった。同社は工事の遅れを否定し、「今年の上半期には運営を再開できる」としている。
21歳以下のプロの卵が出場するコッピーニャはサンパウロ市主催の大会で、決勝は毎年、市制記念日の25日と決められている。
創業から85年の歴史を持つパカエンブーは2020年から民営化に伴う改装工事を行っており、今年のコッピーニャ決勝をこけら落としにする予定だった。
25日の決勝の会場はまだ決まっていない。だが、現時点で勝ち残っているコリンチャンスやサントスと、サンパウロ市にゆかりのある大型クラブが残った時は、コリンチャンスの場合は本拠地のイタケロン・スタジアム、サントスの場合はサンパウロ市の準フランチャイズ扱いのカニンデー・スタジアムで行われる見込みだ。