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WHOが麻疹の流行に警鐘=国内でも3歳児の輸入症例確認

2024年1月27日

麻疹の予防接種(©Marcelo Camargo/Agencia Brasil)
麻疹の予防接種(©Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 国際保健機関(WHO)が世界的な麻疹(はしか)の流行に警鐘を鳴らし、予防接種をと呼びかける中、リオ・グランデ・ド・スル州保健局が、麻疹の輸入例を確認したと発表したと26日付アジェンシア・ブラジル(1)(2)が報じた。
 WHOは、麻疹は感染力が強く、予防接種が徹底していない場合、誰かが感染すると、周囲の人はほぼ全員感染すると警告。子供達を守るためにも、予防接種はきちんと受けるよう、推奨している。
 アルゼンチンで生後19カ月の子供が死亡したことが確認された後の数週間で、患者が増えているとの警告を発したのは、メキシコ、米国、英国、ポルトガルなどだ。
 ブラジルでは、12月27日にリオ・グランデ・ド・スル州リオ・グランデに到着した、パキスタン出身で3歳の男児が麻疹に感染していたことが確認されており、同州保健局が、1~59歳の人達に3種混合の予防接種を受けるよう、呼びかけている。パキスタンは麻疹の流行が確認されている国の一つだ。
 リオ・グランデ・ド・スル州保健局によると、感染が疑われるとの報告を受けた時点で、家族や隣人、医療の専門家達に対する選択的ワクチン接種を実施しており、少年の健康状態は良好で、家族には症状は出ていないという。また、リオ・グランデ市保健局も、発熱や発疹、咳、鼻水、結膜炎といった症状のある訪問者の監視を続けているという。
 麻疹の予防接種は29歳までが2回、30~59歳なら1回となっている。子供の場合は生後12カ月と15カ月で接種を受ける必要がある。また、今回のようなワクチン封鎖が必要な場合は、生後6カ月以上の全ての人に選択的予防接種を行うことが推奨されている。
 ブラジルでは2016年まで、麻疹は抑制されており、ウイルス排除の認証も取得したが、2017年と18年に麻疹が大流行し、4万人以上の感染が確認されたことで、麻疹が自由に蔓延する常在国に戻った。
 だが、2022年6月以降は症例の報告がなく、ウイルス排除の再認定を求めている。排除の再認定はまだだが、2023年11月には汎米保健機関による再認定を待っている国としての地位を得ている。
 輸入型の感染例確認は再認定の手続きには影響しないが、二次感染、三次感染が起きれば、排除の再認定は遠のく。


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