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ルーラ大統領=米国務長官と二者会談=国際的な批判も沸く中

2024年2月22日

ブリンケン国務長官とルーラ大統領(Felipe Menezes/ U.S. Embassy Brasilia)
ブリンケン国務長官とルーラ大統領(Felipe Menezes/ U.S. Embassy Brasilia)

 【既報関連】米国のブリンケン国務長官とルーラ大統領が21日朝、大統領府で約2時間にわたる会談を行ったと同日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
 ブリンケン国務長官は20日夜、ブラジリアに到着し、21日午後からのG20外相会議に出席する前に会談に臨んだ。20日付アジェンシア・ブラジル(5)によると、米国政府は会談に先立ち、同長官はG20議長国としてのブラジルへの支持と、労働者の権利やクリーンエネルギーへの移行における両国間のパートナーシップを強調する予定との声明を発表。ブラジルはG20サミットで食糧や飢餓問題も扱う意向で、この項目も議題に上ると見られている。
 また、西半球問題担当国務次官補のブライアン・ニコルズ氏は、「長官は世界的な諸問題に関する実のある対話と関与を求めている。ブラジルは世界の平和と安全に関する課題を含む一連の問題における基本的なパートナーである」と記者会見で述べている。
 21日の話題にはエセキボ地域を巡るベネズエラとガイアナ間の紛争も含まれる。同次官補は、ブラジル政府は現地の状況に懸念を表明し、両国政府の対談の場を設けるなどして、緊張緩和に向けて重要な役割を果たしているとも述べている。
 会談は21日9時から始まり、米国の大統領選についての質問後は二国間並びに地域や世界規模の問題について話し合ったとされている。会談前の報道では、ユダヤ人で、親戚にはホロコーストの生存者もいる上、イスラエルとの関係が強い米国で戦争終結を願う諸国との交渉役も担うブリンケン長官と、市民も巻き込んだガザ地区への攻撃をホロコーストと比較したとしてイスラエルの反発を買い、国内外で物議を醸しているルーラ大統領の間で緊張関係が生じる可能性を懸念する声もあった。
 だが、今年はブラジルと米国の修好200年の年であり、ブリンケン氏の存在やその働きに重きを置いた大統領が、通常なら行わない外交官との会談に応じたこともあってか、ブリンケン氏は会談後に退席する際も、「非常に良い会談だった。大統領が時間を割いてくれたことを感謝している。米国とブラジルは非常に重要な事柄で協働している。二カ国間、地域、世界でも重要なパートナーだ。両国の友好関係に感謝している」と手短に述べただけで、ルーラ氏に対する批判やガザ地区に関する発言は行わなかった。
 ブリンケン氏は21日午後からのG20外相会議に出席した後、アルゼンチンに飛び、ミレイ大統領とも会談を行う予定だ。アルゼンチンでの会談の議題は、持続可能な経済成長や経済の発展、人権といった問題と両国間の貿易についてのようだ。


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