サンパウロ市=携帯電話強盗集団を摘発=500〜1千万レ動かす
サンパウロ市中央部で暗躍していた携帯電話専門の強盗集団が、過去4年間で500万~1千万レアルの金を動かしていたことが明るみに出た。6日付フォーリャ紙(1)が報じている。
この強盗集団は6日に市警が行った捜査で摘発された。捜査の中心となったのはグアイアナーゼス街だが、アウローラ街からチンビラス街にかけての区画に少なくとも四つの拠点があり、盗んだ携帯電話を収納したりしていたようだ。主犯と見られるシリア、もしくはレバノン出身の外国人も既に逮捕されている。
近隣住民によると、パン屋1軒とバール2軒、自転車屋1軒が夜にしか店を開けず、人が出入りするのを見て怪しいと思い、警察に通報したという。
市警は100個以上の携帯電話を押収。その中には盗難被害にあったとして届け出があったものも含まれていた。
また、市警は犯罪集団が転売に使ったと思われる価格表も発見している。それによると、市場価格5500レアルのiPhone13が800レアルで、旧型のiPhone7は150レアルで売られていた。
犯人たちは盗んだ携帯電話のアプリを使って被害者の銀行口座の金を盗むと共に、アフリカ諸国を含む国内外に転売することなどで、500〜1千万レアルの金を動かしていたと見られている。
この集団は、自転車で標的の脇を走り抜け、携帯電話を奪うと逃げていく「自転車ギャング」と、停車中の車のガラスを割って携帯電話を奪い取る「ガラス割りギャング」で構成されていたようだ。