ペトロブラス=昨年の純利益は33・8%減=8日の株価は10%台の下落
ペトロブラスが7日夜、2023年の決算報告を行ったが、純利益が30%以上落ちたとの発表を受け、8日の株価も10%以上下落した。7日付フォーリャ紙(1)(2)などが報じている。
同公社によると、23年の純利益は1246億レアルで、2022年に記録した1883億レアルを33・8%下回ったが、それでも史上2番目に高い額だった。同公社は2021、22年に、2年連続で過去最高の収益を記録していた。
だが、これは市場でも予想されていたことだった。21、22年はウクライナ紛争の影響などで原油の国際価格が跳ね上がり、それが収益増につながっていたが、23年は1バレルあたりのブレント原油の価格が18%下落したという。
この発表を受け、8日のペトロブラスの株価は一時、優待株で13・1%、通常株で14%下がったが、午後5時半過ぎには10・8%下落と報じられた。同時点のサンパウロ平均株価指数(Ibovespa)は1・10%減の12万6963ポイントとされている。
ペトロブラスは収益の発表と同時に、23年第4四半期分の株主配当金は特別配当なしの142億レアルと発表。市場からは不満の声が相次いでおり、8日の株価の大幅下落にもつながった。