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連邦警察=元前大統領側近を再聴取=司法取引後初で8時間も=クーデター疑惑を中心に

2024年3月13日

シジ容疑者(X)
シジ容疑者(X)

 ボルソナロ前大統領元側近の陸軍中佐マウロ・シジ容疑者が11日、連邦警察で再度の証言を行った。同容疑者の証言はこれまでも繰り返して行われ、その証言内容に基づいてテンプス・ヴィラタティス作戦なども行われたが、今回の証言も8時間と長時間に及び、その内容が注目されている。12日付G1サイト(1)やCNNブラジル(2)が報じている。
 今回の事情聴取はブラジリアの連邦警察で11日の15時から行われ、終わったのは23時30分頃。同氏が連警を後にしたのは午前0時15分頃だった。
 今回の事情聴取では、ボルソナロ前大統領や軍人らが2022年の大統領選の結果を変えうるクーデター画策に参加したかどうかについての証言を求められたとされている。
 今回の証言は、元陸軍総司令官のマルコ・アントニオ・フレイレ・ゴメス氏が1日に連警で行った証言などとの間の矛盾点や詳細が不明な点についての質問が中心だったと見られている。フレイレ・ゴメス氏はこの時、大統領選の結果を変えるための会議が2022年12月に行われ、前大統領とパウロ・セルジオ・ノゲイラ国防相から法案(ミヌタ)を直接見せられたと語っている。同様の証言はカルロス・デ・アルメイダ・バチスタ・フィーリョ元空軍総司令官が2月16日に行った証言でも確認されている。
 シジ容疑者は昨年5月3日、前大統領の家族を含むコロナウイルスのワクチン記録改ざんの嫌疑で逮捕された。同容疑者はそれ以後、前大統領がサウジアラビア王室から贈られた宝石などの転売疑惑、さらに1月8日三権中枢施設襲撃事件などについての証言を求められた。
 最初はシジ容疑者も口を割らなかったが、昨年8月25日に2時間の供述に応じてからは、8月28日に10時間、さらに8月31日も12時間の供述に応じた。連察との司法取引締結は翌9月に行われている。
 司法取引成立時にシジ容疑者にかけられた嫌疑は、「サウジアラビアからの宝石の違法転売」「ワクチン記録改ざん」「ハッカーのヴァルテル・デルガッティ容疑者による全国法務審議会(CNJ)のコンピューター・ハッキング」「クーデター」への関与などだった.
 今回の証言はそれ以来、約半年振りのもので、それが長時間に及んだことで注目されている。今回は、2人の軍総司令官の証言の他、ブラジル情報庁(Abin)が行っていたことが疑われている、前政権の政敵とされた政治家やジャーナリスト、司法関係者、場合によっては政権寄りの人物に対するスパイ行為に関する質問なども注目されている。
 シジ容疑者の担当弁護士のセーザル・ビッテンコート氏によると、シジ氏は全ての質問に受け答えを行ったという。
 連警によると、ミヌタに関しては詳しく語ったが、ボルソナロ前大統領に関する発言は控えめだったと報じられている。


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