セレソン=スペインと大熱戦で引分=エンドリック2試合連弾
26日、スペインのマドリッドで行われたスペイン代表との親善試合で、ブラジル
代表(セレソン)は17歳エンドリックの2戦連続のゴールなどで、3―3で引き分けた。同日付グローボエスポルテ(1)などが報じている。
セレソンは試合の前半、地元で有利なスペインに苦しんだ。12分にはPKのチャンスをロドリが決め、20分にはセレソンの守備陣を交わしたオルモが鮮やかなシュートを決めて、早々に2点を先制した。
だが40分、セレソンはゴール前でボールをクリアしようとした相手キーパー、ウナイ・シモンの甘いキックに反応したロドリゴがゴールに打ち返し、1点を返した。
4選手を交代させて後半に望んだセレソンは5分、その一人のエンドリックが、コーナーキックで得たチャンスで、相手ディフェンダーのゴール前でのヘディングを後ろに下がった状態でとらえ、左足で強烈なボレーシュート。これがゴール左に決まって2―2の同点となった。
エンドリックはイングランド戦に続くゴールを、彼が7月から所属することになるレアル・マドリッドの本拠地サンチアゴ・ベルナベウで決めたことになる。この試合のスペイン代表には、バルセロナFCの16歳選手ヤマルが出場していたこともあり、「未来のライバル対決」と注目された。
セレソンは42分に2度目のPKで3点目を失ったが、試合終了間際に獲得したPKのチャンスを生かしたパケターが無難に決め、3―3で引き分けた。
この試合はVAR判定が導入されず、セレソンが2度のPKを献上するきっかけとなったファウルの正当性を疑問視する声がファンや選手、ブラジル・サッカー連盟(CBF)から上がったが、就任2試合の欧州遠征を1勝1分で終えたドリヴァル・ジュニオル監督の手腕は高い評価を得た。