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サンパウロ市=気候変動の影響受けた=小中規模の小売業者の半数

2024年6月7日

リオ・グランデ・ド・スル州の大水害で浸水被害に遭った飲食店(©Rafa Neddermeyer/Agencia Brasil)
リオ・グランデ・ド・スル州の大水害で浸水被害に遭った飲食店(©Rafa Neddermeyer/Agencia Brasil)

 サンパウロ州商業連盟が3日、サンパウロ市の小・中規模の小売業者の51%は昨年、何らかの形で気候変動の影響を受けたことが分かったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 調査に応じた小売業者の38%は輸送上の問題による商品到着の遅れなどの軽度の損害を経験。13%は浸水や強風、極度の暑さその他で営業の一時停止も起きたという。また、自然災害で財政上の損失を被った小売業者は35%で、大きな損失が出た業者も10%あった。
 これらの数字は、大半の業者が川の近くや既に洪水で知られている地域など、気候の影響を受け易い地域で営業しており、将来は悪化する可能性が高い環境問題に直面する条件が整っていないことを示しているという。
 温室効果ガス排出量削減対策は講じておらず、将来の削減目標も定めていない業者は69・5%で、残りは何らかの対策を講じているが、15%は具体的な目標を決めていないという。
 同連盟によると、中小企業にも適した太陽光パネルなどの排出量削減のための技術導入や環境計画策定を奨励するプログラムや特別融資枠の不足などが、気候変動対策導入を困難にしている。気候変動の影響軽減策を採用している業者の80・3%は汚染の少ない燃料を使う車を使用。46%は有機廃棄物の堆肥化などの正しい処理にも取り組んでいる。
 気候問題がビジネスの将来に非常に関連していると考える業者は54%、温室効果ガス排出量削減への投資を検討しているも70%あり、内37・5%は投資に非常に意欲的と答えたという。


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