RS州大水害=州都の市場も部分的に再開=週末の雨への懸念は残るも

【既報関連】4月末からの豪雨で大水害に襲われたリオ・グランデ・ド・スル(RS)州では、週末に予想されている強雨による水害再発生への懸念が残るものの、ポルト・アレグレ市の市場が14日から部分的に営業再開など、再建への歩みを進めている。
14日付アジェンシア・ブラジル(1)によると、5月3日から閉鎖されていた州都の市営市場では2階部分の飲食店16店舗が14日から営業を再開。当面は、ボルジェス・デ・メデイロス大通りに面した店は8~19時、その他の店は10~15時という変則的な時間帯で営業し、閉店中の店舗に繋がる内部通路は封鎖されているが、18日からは全店舗が7時半~19時という時間帯で営業を再開する予定だ。
この市場はブラジルで最も古く、同市市民への生食材の供給センターであると同時に、飲食店やバールとしての機能も果たしている。また、同市の歴史地区にある建物は、同市の観光名所でもある。
市役所によると、13日には衛生面の監査も終え、消費者の健康維持に不可欠なオリエンテーションも行ったという。
13日付アジェンシア・ブラジル(2)によると、ポルト・アレグレ大都市圏のカノアス市では週末にかけての雨に備え、路上や排水口の清掃を呼びかけるなどの予防策を採っている。完全回復には10年以上かかるとされている中、被災地の人々は少しずつでも日常を取り戻そうと努めている。