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GAC=中国車メーカーもう一つか=5年で10億ドル投資発表

2024年7月2日

6月7日、ジェラルド・アルキミン副大統領兼商工開発相(右)とGACのフェン・シンヤ社長(左)は北京で会談を行った(Foto: Divulgação/GAC)
6月7日、ジェラルド・アルキミン副大統領兼商工開発相(右)とGACのフェン・シンヤ社長(左)は北京で会談を行った(Foto: Divulgação/GAC)

 中国の自動車メーカー大手の広州汽車集団(GAC)が、ブラジル市場への進出の準備を進めており、向こう5年間でブラジルに10億米ドルを投資すると発表した。これは先月、中国を公式訪問したジェラルド・アルキミン副大統領兼商工開発相と、同社社長のフェン・シンヤ氏との会談の中で取り決められた。1日付ジョルナル・ド・カロなど(1)(2)(3)(4)(5)が報じた。
 フェン社長が約束した内容には、電気自動車の発売だけでなく、メーカーがブラジル国内で定着し、成長するために必要なすべての環境が含まれる。「我々はサプライチェーン、工場、研究開発センター、スペアパーツ用倉庫の設立計画を含め、今後5年間でブラジルに10億米ドルを投資する予定だ」と同社長は語った。
 これにより、同社自身の生産能力を高めるだけでなく、直接的および間接的な雇用を生み出し、ブラジル国内の自動車生産チェーンを強化することになる。さらに、同社の存在はブラジル内での先進技術の開発を刺激し、国内の自動車部門のイノベーションを促進する可能性がある。
 GACは1955年に設立された国有企業で、自らを「研究開発と生産ラインを完備し、ガソリン車、電気自動車、フルハイブリッド車、プラグインハイブリッド車を生産する中国初のメーカー」と称している。2023年には中国で第5位となる252万台を製造・販売。ブラジルの自動車市場全体の販売台数の210万台を上回った。
 同社は約70年間にわたり、ホンダやトヨタといった大手企業との合弁事業を行っており、中国の電気自動車市場ではBYDとテスラに次ぐ売上を誇っている。従業員数も11万人以上と膨大で、昨年の売上高は700億米ドル。世界中の企業の総収益番付「フォーチュン・グローバル500」の165位にランクインした、勢いのある企業だ。
 GACは、2021年にフォードのカマサリ工場跡地に興味を示した企業の一つだった。昨年と今年にはアラゴアス州とエスピリトサント州の政府から工場建設の誘致を受けた。また、今年初めにはアマパ州政府との会合で同州初の自動車工場建設の可能性を提示した。ブラジル進出は2025年が目標で、初期は中国からの車の輸入から始める計画だ。同社は既にチリ、ボリビア、エクアドル、コスタリカの市場で事業を展開しており、今年11月にはメキシコへの進出も決まっている。
 GACがブラジル市場に投入する車種は不明だが、同ブランドが最近発表した車の一つでミディアムクラスのSUVの「EMKOO(エムクー)」となれば、トヨタ「カローラクロス」やジープ「コンパス」などの中型車と直接競合することになる。
 エムクーは、全長4・68m、ホイールベース2・75m、最高出力177馬力の1・5ターボエンジンと電気エンジンと連動する2・0ターボエンジンがあり、合計出力は240馬力となる。
 エムクー以外の主要SUVモデルには2代目「GS8」がある。全長4・98m、ホイールベース2・92mの7人乗り大型SUVだ。各バージョンには252馬力の2・0ターボエンジンと8速オートマチックトランスミッションが共通装備されている。
 GACはSUV以外のセグメントのモデルも製造している。例えば、ミッドサイズセダンの「AION S」は、181馬力のエンジンを搭載し、68kWhのバッテリーで510kmの航続距離を実現。また、136~204馬力のエンジンを搭載し、中国のサイクルによれば610kmの走行が可能なミニバン、「AION Y Plus」もある。


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