RS州=マルコン下議に罷免判決=所属政党の幽霊候補出馬責任で

リオ・グランデ・ド・スル(RS)州の選挙地域裁は16日、マウリシオ・マルコン下議(ポデモス)に対し、選挙法違反で罷免判決を下した。同日付テラサイト(1)が報じている。
罷免判決は、7人の判事全員が満場一致で下したものだった。問題となったのは、2022年の同州下議選においてマルコン氏が所属する政党ポデモスの採った選挙対策だった。
この選挙でポデモスは、選挙法で定められた「一定数の女性候補の出馬」という条件を満たすために、同選挙区で、名前だけの女性候補を擁立。カチア・フェリピーナ・ガリンベルチ・ブリット氏はこの選挙で14票を得たが、ネットやテレビでのキャンペーンを行っておらず、わずか235レアルの選挙資金を受けただけで落選した。
この審理で報告官を務めたパトリシア・シルヴァ・オリヴェイラ判事はこの事態を重く受け止め、この選挙区でのポデモスの票を全て無効にすることを提案。それが全面的に受け入られた。
今回の審理はまだ第一審で、マルコン氏は選挙高裁に上告することが可能だ。だが、満場一致で下された判断だけに、覆すのは難しいとの声が多い。