五輪競技開始=サッカーは早くも波乱!=「ブラジル・ハウス」開設で魅力発信

パリ五輪の開会式は26日だが、競技開始は24日で、男子サッカーと男子7人制ラグビーの試合が行われた。ブラジルは25日に女子サッカー、女子ハンドボール、アーチェリーの3競技でパリデビューを果たす。23日付グローボ・エスポルテ(1)(2)などが報じた。
男子サッカーは、アテネ2004と北京2008の2度、金を獲得したアルゼンチンがグループBでモロッコと対戦。試合は一時中断した上、中断前に決まったアルゼンチンの得点無効化により、1―2でアルゼンチンが敗れ、まさかの黒星スタートという、波乱の幕開けとなった。
モロッコは前半終了間際、ラヒミのゴールで先制。後半にはアコマックがペナルティエリア内でソレルに倒され、PKを獲得、2点目を決めた。アルゼンチンはその後、途中出場のシメオネがゴールエリア内後方でボールを受け、1点を返した。
その後もアルゼンチンは同点を狙ったが、ムニルの好セーブに阻まれた。だが、規定時間終了後に主審が15分という驚くべき追加タイムを告げると、アルゼンチンは一気に攻勢に転じ、メディナが同点ゴールを決めた。
審判への抗議でモロッコ側の応援団がピッチに乱入、爆発物が投げ込まれる一幕もあり、試合は約2時間中断された。その後のVAR判定でオフサイドが確認され、メディナのゴールは無効化。アルゼンチン敗北が決まった。
今大会、サッカーとラグビーへのブラジル代表出場は女子だけだ。残念ながら男子は予選敗退し、出場を逃している。
他方、五輪ムードをさらに盛り上げるべく、ブラジルのスポーツや文化を紹介する「ブラジル・ハウス(Casa Brasil)」が25日にパリ市内にオープンと、24日付グローボ・エスポルテ(3)が報じた。
市内中心部の観光施設内にあるブラジル・ハウスは、五輪期間中にブラジルの典型的なスポーツを世界に紹介することを目的としている。5千平方メートルの敷地では、複数の人が円を作り、サッカーボールを地面に落とさないようにパスし合うアルチーニャや、2人がラケットでボールを打ち合うブラジル版羽根つきのフレスコボール、キーパーなしのミニサッカーのゴルジーニョなどのワークショップが開催され、ビーチバレーのアトランタ五輪金メダリスト、ジャッキー・シルヴァや、元サッカー選手のライーといった一流アスリートが参加する。
同施設はブラジル・オリンピック委員会(COB)主催、ブラジル観光庁と零細・小企業支援サービス機関(SEBRAE)後援で、約5千人の来場を見込んでいる。
「パリではブラジルのあらゆるスポーツのポテンシャルとアスリートの卓越性を紹介する。世界中が五輪に注目している今は、ブラジルを観光地としてだけでなく、主要な国際スポーツイベントの開催地としてもアピールする絶好の機会」とアンドレ・フフカ・スポーツ相は語っている。