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マリエレ事件=レッサ容疑者が最高裁で証言=「破格の報酬で舞い上がった」=シキーニョ下議罷免を本会議へ

2024年8月29日

レッサ容疑者(Reproducao)
レッサ容疑者(Reproducao)

 2018年3月のマリエレ・フランコ・リオ市議殺害事件実行犯のロニー・レッサ被告が、27日に最高裁で5時間に及ぶビデオ証言を行った。同被告は「高い殺害報酬に喜んだ」ことなどを語っている。同日付G1サイト(1)などが報じている。

 リオのミリシア集団「エスクリトーリオ・デ・クリーメ」に所属していたレッサ被告はマリエレ氏の殺害を依頼され、2018年3月14日に、運転手を務めたエルシオ・ケイロス被告と共に、集会後に帰宅しようとしていたマリエレ氏らが乗る車を追跡。自らの発した銃弾で、マリエレ氏と運転手のアンデルソン・ゴメス氏を射殺、マリエレ氏の秘書だった女性も負傷した。
 レッサ被告は2019年3月に逮捕され、銃の部品密輸で有罪判決を受け、サンパウロ州トレメンベーの刑務所で服役中だ。また、マリエレ氏殺害事件に関しては犯行を自白して、今年1月に司法取引が成立。殺害命令犯はリオ州会計院判事のドミンゴス・ブラゾン容疑者と兄の下院議員シキーニョ容疑者であることなどを証言。今年3月の容疑者4人の逮捕につながった。ブラゾン兄弟はその後、起訴され、被告となっている。
 27日の証言は当初、ブラゾン兄弟もビデオで参加する予定だったが、シキーニョ被告が泣き出したりしたことなどもあり、レッサ被告単独で行われた。
 同被告は証言の冒頭でブラゾン兄弟との関係を聞かれ、「20年以上前から知っている」と答えた。マリエレ氏の殺害に関しても、「三回打ち合わせを行った」と語っている。そのうちの2回は殺害前、1回が殺害後だったという。
 事前の打ち合わせで、レッサ被告はブラゾン兄弟から2500万レアル相当に及ぶ報酬を提示されたという。それはリオ市西部ジャカレパグアー区タンケ地区にある土地二つで、同等の報酬が、エスクリトーリオ・デ・クリーメのリーダー格のエジミルソン・オリヴェイラ・ダ・シルヴァ(通称ミカーレ)氏にも約束されたという。
 当時のレッサ被告は特に生活に困っていたわけではなかったというが、この報酬は破格のもので、「うれしくてすっかり舞い上がってしまった」と語っている。
 また、殺害後の会合では、ドミンゴス氏がイラついた様子で大きな声でしゃべっていたが、シキーニョ氏は腕を組み、その様子を見つめていたという。
 ドミンゴス氏はこの時、レッサ氏に対し、犯罪を犯したことを心配することはなく、逮捕されることがないように、当時の市警トップだったリヴァルド・バルボーザ氏に託してあるし、万一、捕まったとしても、検事や判事らも味方に付いていると語っていたという。レッサ被告によると、このように警察が絡む場合は賄賂が支払われているものだという。
 バルボーザ氏は今年3月、捜査妨害や組織犯罪の嫌疑でブラゾン兄弟と共に逮捕され、被告となっている。
 このレッサ被告の証言を受け、ブラゾン兄弟の弁護士は「根も葉もない作り話だ」と反論した。なお、レッサ被告の証言は28日も続く予定だ。
 28日朝、下院の倫理委員会はシキーニョ容疑者の罷免審議を次の段階に進めることを15対1で承認した。委員会の判断が下院本会議での全体投票で承認されれば、シキーニョ氏は罷免となる。シキーニョ氏は異議申し立てを行っている。(2)


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