連警捜査＝ネット銀行不正で巨額の損害＝資金洗浄疑惑の高級車も押収

　28日、ネット銀行の不正運用とそれに伴う資金洗浄に対する連邦警察の捜査が行われ、14人が逮捕された。また、高級ブランドの車や時計が押収され、それも話題を呼んだ。同日付G1サイト（1）が報じている。
　「コンシエルジュ作戦」と銘打たれた捜査は、サンパウロ市、カンピーナスなどを含むサンパウロ州14市州14市と、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテで行われた。
　対象となったのは、ITと金融が一体となった「フィンテック」と呼ばれる類のネット銀行の「イノヴェパイ」と「T10バンク」だ。これらの銀行は中央銀行からの認可を得ずに操業しており、不正取引を行っていた。その損害額は75億レアルに及ぶと見られている。捜査では、イノヴェパイのパトリック・バーネット頭取ら、14人が逮捕されている。
　また、資金洗浄に使われた品も押収されたが、宝石類や高級時計の他、ポルシェ、ランドローバー、BMW、ボルボ、メルセデス・ベンツなどを含む高級車が30台も押収されたことでも注目を浴びた。