ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(1)
一章
パイオニアたち

鈴木南樹、本名貞次郎という老人が、昔……といっても、もう大昔の一九六〇年代のことになるが……サンパウロ市内の何処かに住んでいて、時たま、当時は日本人街と呼ばれていたガルボン・ブエノ界隈を一人で歩いていた。
すれ違う人々の目には、ただの薄汚い爺さんとしか映らなかったであろうが、この国の日本人の歴史...
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