ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(7)
大武和三郎

話の時期を少し戻すが、一八八九年の革命、帝政廃止の四年後、リオで提督クストージオ・デ・メーロを中心とする海軍軍人の反乱が起きた。これに兵学校の生徒も参加していた。
その生徒の中に一人の日本人がいた……というから、これまた奇談である。
その日本人の名は大武(おおたけ)和三郎といった。純然たる日本人の青年であった。それが、こういう場面に突如現れたのは...
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