グスタヴォ・リマ=市警から書類送検されていた=公演で一時帰国も再び米国へ

違法賭博に関与した上、主犯を逃した疑いを持たれ、米国に逃亡中の人気歌手グスタヴォ・リマがコンサートのために一時帰国したが、再度米国に戻った。リマは市警から資金洗浄と組織的犯罪関与で書類送検されている。9月30日付G1サイトなど(1)(2)が報じている。 リマは9月23日、違法賭博会社「ヴァイ・デ・ベット」運営の企業家夫妻をギリシャに逃亡させた容疑を問われて逮捕状が出される直前にマイアミに逃亡。この逮捕命令は間もなく解かれたが、リマはそれを利用して一時帰国。9月27日にパラー州マラバー、28日には同州パラウバペバスでコンサートを行い、終了後にまた米国に戻った。
9月29日にグローボ局の報道番組「ファンタスチコ」が明らかにしたところによると、リマは9月15日にペルナンブッコ州の市警から資金洗浄と犯罪計画で書類送検されており、検察が起訴するか否かを判断する段階にあるという。
書類送検は、ゴイアス州ゴイアニアにあるリマのコンサート運営会社の事務所にある金庫に現金15万レアルが置かれていたことや、リマの別の会社が1日に18枚の領収書を発行し、その合計が800万レアルを超えることなどを不審視されたものだ。
また、リマが2023年と24年に飛行機とヘリコプターを売却。それぞれで600万ドル、3300万ドルを得ていたことも、資金洗浄ではないかと疑われている。飛行機の方は、最初の契約解消後、再び売却されたことになっている。
リマは数十億レアルの損害を与えたとされるヴァイ・デ・ベット社の持ち株の25%を保有し、広告塔も務めていた。